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連続鋳造~溶鋼からの抜熱評価とモールドフラックスの開発
連続鋳造は、その高速化が全体の生産性向上に重要となっています。しかしながら、連続鋳造の高速化はそれほど簡単な話ではありません。単に鋼の引抜速度を上げると、冷却速度が速くなりすぎ、鋼の表面が割れてしまいます。割れを防ぐためには、溶鋼と鋳型の間にあるモールドフラックスの組成や構造を制御してその抜熱特性を設計し、高速でも適度な速さで冷却可能なモールドフラックスを開発する必要があります。近年の研究からは、モールドフラックスを結晶化させて鋼の抜熱速度を遅くすることが重要であることが分かっています。このような背景の下、以下のような実験・研究を通してモールドフラックスの開発を行っています。
- 溶鋼/モールドフラックス/鋳型の間の伝熱モデルの構築
- 伝熱モデルによる解析に必要なパラメータ(熱伝導率、光学特性)の計測
- ホットサーモカップル装置の開発とフラックスの結晶化速度の測定
当研究室では、国内外の鉄鋼会社・研究機関と共同して研究を行っています。